これまでに寄せられた質問に対する回答
タグ付きデータフィールド
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タグ付きデータフィールドで指定したスタイルシートが適用されない(QuarkXPress 4 のみ)
QuarkXPress 4 では、スタイルシートの名前に2バイト目が 5C のコードを持つ以下の文字を使用しないでください。
QuarkXPress 4 のXPress Tagフィルタは、スタイルシート名に2バイト目が 0x5C の全角文字が含まれている場合に QuarkXPress 3 または QuarkXPress 6 と異なる動作をします。 例えば、QuarkXPress 4 で「ソフトウエア」という名前のスタイルシートを XPress Tag 形式で保存すると「ソ¥フトウエア」として保存され、読み込みの際にも「ソフトウエア」ではなく「ソ¥フトウエア」としないと正しく動作しません。 この問題を回避するために、スタイルシートの名前に2バイト目が 5C のコードを持つ文字を使用しないようにしてください。 タグ付きデータフィールドで指定したフォントセットが適用されない タグ付きデータフィールドでの組版と書き戻しには QuarkXPress 標準の XPress Tags Filter を使用していますが、 XPress Tags Filter では XPress タグ中での指定どおりにフォントセットを適用できないことがあります。 横比率または縦比率が適用されない QuarkXPress 4 以降でフィールドテンプレートにフォントセットを適用している場合、XPress タグで横比率または縦比率を指定しても効果がありません。フォントセットで設定した比率になります。XPress タグで横比率または縦比率を指定する場合は、フォントセットではなく通常のフォントをフィールドテンプレートに適用してください。
組版全般
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行頭のフィールドテキストの先頭に全角開き括弧があるとテキストの位置が右にずれる
DBPublisherではフィールドテンプレートの情報を埋め込むために、組版後のフィールドテキストの先頭と末尾に Hidden Text と呼ばれる表示されることのない特殊文字を埋め込みます。この Hidden Text の影響で一部の約物の文字組みが変わることがあります。
とりわけ顕著なのが QuarkXPress 3.3./4.1 において、行頭に以下の開き括弧があると行全体が右にずれるというものです(QuarkXPress 6 では開き括弧の問題は改善されてます)。
画像ファイル
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画像が取り込めない
QuarkXPress 4.1 をご利用の場合には、Enhance Preview XT-SE (J)というXTensionを外して下さい。
この XTension がインストールされていると画像ファイルが取り込めないことがあります。
自動組版
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「ページの最初にも挿入」をチェックしていないのにページの最初に見出しが出力される
上位の見出しに「ページの最初にも挿入」のオプションが設定されていないかどうか確認してください。上位の見出しが出力されると下位の見出しは自動的に出力されます。
「組版領域の最初にも挿入」や「段の最初にも挿入」についても同じです。
テキストボックス組版で多数のレコードを組版すると途中から組版できなくなる
QuarkXPress の制限により、連結されたテキストボックスの一連のテキストの属性(スタイル)が変化する箇所は約32000箇所以内でなければなりません。この制限を超えて組版を行うことはできません。
DBPublisherのフィールドテンプレートが組版された後のフィールドテキストでは、1フィールドにつき属性が4箇所変化します。1フィールドのみを組版した場合で約8000レコードを組版するとこの制限に達します。XPressタグなどを利用すると属性の変化点は更に増えます。
対策1: テンプレートの設定情報を削除する
データベース双方向の機能が必要でない場合は、新規自動組版ダイアログボックスにおいて「テンプレートの設定情報を削除」というオプションをオンにすることにより、1フィールドにあたり4箇所の属性の変化点をなくすことができます。これにより、組版可能なレコード数は約4倍に増えます。
対策2: グループ化された見出しを挿入する
見出しをグループボックスにすると、見出しの前後でテキストボックスの連結を切ることができます。上記の制約は、連結されたテキストボックスの一連のテキストに対する問題ですので、連結を切ることで制約を回避することができます。
この場合に、見出しを挿入する直前のテキストボックスを縮小させるには、基本テンプレートのボックス伸縮の設定を行って下さい。チュートリアルの「段にまたがる見出し」が参考になります。
対策3: テンプレート内の属性の変化する箇所を減らす
テンプレート内で属性の変化する箇所をできるだけ減らしてください。
テキストボックス組版で見出しを段の最後に配置しないという指定が効かない
テキストボックス組版では、見出しを「段の最後に配置しない」というチェックボックスの機能は効果がありません。代わりに見出しのテンプレートの段落書式に対して「次段落との分割不可」を設定してください。一つの段落が複数行に渡る場合は「ウイドウ/オーファンの制限」も併用してください。
「段の最後に配置しない」の機能を組み込んでいない理由は、「次段落との分割不可」や「ウイドウ/オーファンの制限」の機能を利用したほうが、組版後にテキストやテキストボックスの大きさなどを編集しても見出しなどが段の最後に配置されないという状態を維持できるという点において優れているからです。
データベース双方向
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DBPublisher X でドキュメントのテキストを編集してもデータベースに書き戻らない
DBPublisher Xは、QuarkXPress 6のインライン入力に対応していません。データベース双方向機能を利用する場合には、必ずインライン入力をオフにしてください。インライン入力はQuarkXPressの環境設定ダイアログで切り替えることができます。
再組版を実行するとフィールドテキストの一部に加えたスタイルの変更が均一になる
タグ付きデータフィールドを使用せずにデータフィールドのみを使用している場合、再組版を実行するとテキストのスタイルは先頭の文字のスタイルになります。組版後のフィールドテキストの一部のみのスタイルを変更した場合は、再組版後に頭の文字のスタイルに統一されてしまいます。例えば、ドキュメント上で「198円」のうち「円」のサイズだけを小さくし、データソースを「188円」に修正して「データソースの再読込み」を実行すると、「円」サイズは「188」の部分と同じになります。
タグ付きデータフィールドを利用すると、1つのフィールドテキスト内の複数のスタイルを維持することができます。但し、データベース側で XPress タグを含むテキストを発生したり、XPress タグを解析する必要が生じます。
フィールドテンプレートを分けるのも一つの手段です。上記の例では価格と単位の2つのフィールドを用意しておくと価格が更新されても「円」のスタイルは影響を受けません。
柱や見出しを編集してもデータベース双方向の設定をしたフィールドが更新されない
データベース双方向が機能するのは各レコード毎に組版された基本テンプレートのみです。柱や見出しではデータベース双方向の機能は働きません。
ページフィールドが更新されない
レイアウトパレットからセクションの設定を行うとページフィールドが更新されません。
ページメニューからセクションの設定を行ってください。また、ページフィールドを強制的に更新するには、DBPublisherの編集サブメニューからページフィールドの更新を実行してください。
データファイルが変更されていないのに「データファイルが変更されました」と表示される
データファイルがファイルサーバーに保存されている場合に、データファイルが変更されていないにもかかわらず「データファイルが変更されました」と表示されることがあります。
DBPublisherはドキュメント保存時にデータファイルの修正日時も一緒に保存します。主キーが設定されたドキュメントが開かれた時にデータファイルの修正日時をチェックし、修正日時が変更されていると「データファイルが変更されました」という旨の警告を表示します。
データファイルがファイルサーバーに保存されている場合、ファイルサーバーによっては、データファイルの修正日時がサーバーや MacOS での時計の設定の影響を受けて変わってしまうことがあります。
時計を頻繁に合わせるか、データファイルをローカルハードディスクにコピーするなどしてください。