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異体字フィクサーの特徴

異体字フィクサーは、Adobe InDesignの異体字機能を強化するプラグイン製品です。

他のアプリケーションとの間でUnicode IVSによる異体字交換を可能とする他、異体字のハイライト表示機能、字形保護機能、字形変換機能(PROのみ)などを搭載し、InDesignの異体字編集環境を大幅に向上させます。

異体字の一覧表示と異体字切り換えが可能な異体字シーケンスパネル

異体字シーケンスパネルの1行目には選択した文字を基底文字とする異体字が異体字セレクタの順に表示され、2行目には異なるUnicodeの異体字・旧字・俗字・代用字が表示されます。字形をダブルクリックして異体字・旧字・俗字・代用字への切り替えや置き換えが可能です。

Ivseqpanel

InDesignの字形パネルで入力した異体字に対してもこのパネルで操作が可能です。異体字シーケンス以外の異体字に対しても異体字シーケンスと同等の操作性を提供します。

異体字情報の表示と異体字切り替え方式の変更が可能な異体字フィクサーパネル

異体字フィクサーパネルには選択した異体字の情報が表示されます。異体字切り替え方式やOpenType機能タグを変更したり、字形が切り替えられている文字を検索できます。

Ivsfixerpanelmenu

異体字のハイライト表示

異体字のハイライト表示機能により、異体字字形、異体字属性、GID/CID指定字形、異体字シーケンスのそれぞれの方式による異体字を画面で簡単に区別することができます。

Hilight_method

PRO版では、JIS X 0213にない文字や字形をハイライト表示することも可能ですので、電子書籍などで使用を制限する文字を識別したい場合にも便利です。環境設定でこれらの機能のオン/オフが可能です。

JIS X 0213:2004変更字形の文字化けを防止

JIS X 0213:2004での例示字形の変更により同一のUnicodeでありながらPro書体とPrN6書体で異なる字形が割り当てられている文字について、Pro→Pr6NまたはPr6N→Proに適用フォントを変更する時に字形が変わるのを防ぎます。環境設定でこの機能のオン/オフが可能です。

日本語入力システムや他のアプリケーションとの間での異体字交換に対応

日本語入力システム(ことえりやIMEなど)からの入力やテキストのペースト時、外部ファイルの配置の際に、テキストに含まれる異体字シーケンス(Unicode IVS)をOpenType機能やGID/CID番号指定による異体字に自動的に変換し、IVSがドキュメントに混入するのを防ぎます。

書き出し時にはInDesignの字形パネル等で入力した異体字を一時的にIVSに置き換えて書き出すことができます。外部アプリケーションへのコピー&ペースト時にもIVSへの自動変換が可能です。

環境設定でこれらの機能のオン/オフが可能です。

EPUB/HTML書き出し時に異体字を異体字シーケンスや画像に変換(PROのみ)

PRO版では、EPUB/HTML書き出し時に異体字を異体字シーケンスや画像に変換することが可能となっています。画像として書き出す場合はJIS X 0213:2004にない文字や字形を対象とすることもできます。

環境設定でこれらの機能のオン/オフが可能です。

字形変換(PROのみ)

テキストフレーム内で選択した漢字または熟語を選択してメニュー項目を実行するだけで、ドキュメント全体に対してその字形を適用することができます。 例えば選択範囲が「葛飾区」の場合に「葛飾区」と「葛飾區」を全て「葛飾区」に置換することができます。

字形辞書機能(PROのみ)

辞書に漢字または熟語の字形を登録しておくと、選択範囲またはドキュメント全体に対して辞書に登録した複数の字形を一括して適用することができます。 例えば、JIS X 0213:2004で例示字形が変更となった漢字の字形変換、CJK互換漢字への変換、熟語内の異体字・旧字・代用字の字形変換など、 辞書次第で希望の字形への一括変換が簡単にできます。もちろん辞書はユーザー自身で編集が可能です。

Dictionary

JIS X 0213への縮退変換機能(PROのみ)

JIS X 0213以外の文字のうち可能なものについてJIS X 0213の文字に置き換えます。縮退変換には独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が作成している縮退マップを使用しています。

※JIS X 0213の文字に置き換えられない文字は変換されずに残ります。

※縮退変換では文字コードが変換されます。縮退変換を元に戻す変換はできません。

Adobe-Japan1フォントの異体字と行政用フォントの異体字を相互に変換(PROのみ)

Adobe-Japan1フォント(小塚明朝Pr6Nなど)と行政用フォント(IPAmj明朝)では準拠する異体字データベース(IVD)が異なるために異体字に関して互換性がありません。 Adobe-Japan1フォントが適用された箇所に文字情報コレクションの異体字がペーストされた場合には、変換可能な異体字については自動的に変換を行います。 また、適用書体を文字情報コレクション対応のフォント(IPAmj明朝)からAdobe-Japan1コレクション対応のフォント(小塚明朝Pr6Nなど)に変更した場合にも、変換可能な異体字については自動的に変換を行います。 変換できない異体字については、フォントの変更を防ぐことにより字形を保護します。環境設定でこの機能のオン/オフが可能です。

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Ivseqpanel_kozgo

適用フォントをIPAmj明朝から小塚ゴシックPr6Nに変更した場合の自動変換の例